SOLD OUT
みずあめやの万華鏡の中では、やや大きめのOW-7シリーズ。
こちらは、パートドヴェールと呼ばれるガラス技法で制作した「街と羊(ブルー)」です。
街灯がポツンと灯る街に現れた羊。
正面に向いた体と静かな眼差しをこちらに送る姿を、作者であるみずあめ姉は「これは…わたしなのか?」と思ったそうです。
確かに面長な感じや、目元が似ていなくもありませんが、出来上がってみたら自分に似ていたということは、狙っていたわけではなく無意識の自画像ということでしょうか。
「一匹オオカミ」という言葉がありますが、この絵は「一匹ひつじ」。
羊は本来群れで活動し、その天敵でもあるオオカミも自然界ではグループになっていますが、言葉の世界では独立した生き物の象徴として扱われています。
姉曰く、自分は一匹オオカミのように孤高の存在とまではいかないけれど、本来は群れることが得意の羊とも違い、どちらにも属さない。その中途半端さや、時折感じる孤独感などが潜在的にあって、こういう羊の姿となって絵に登場したのではないか?そんな風に感じたと言います。そして、圧倒的に夜の場面が多いのは自分が「夜型」だから。
なるほど…そう言われてみると、この絵には彼女と共通点が多いのかもしれません。しかし、何年も制作していてある時突然、自分の姿が重なるって不思議な話です。
本作は、そういう「気づき」のきっかけとなった記念すべき作品となりました。
中の映像は、ガラスのグラデーションカラーにリンクするようなブルー系。
キラキラと時折光る映像は、静かな夜に灯る街灯のよう。大画面で見ごたえのある仕上がりになっております。
作品のイメージに合わせて1点ずつ手づくりしている専用の袋もセットで届け。
※こちらの作品は化粧箱に入れてお届け致します。
※映像は変化するものですので写真と全く同じ映像にはなりません。
【パート・ド・ヴェールとは?】
フランス語で「ガラスの練り粉」を意味する古くから伝わるガラスの鋳造技法のひとつ。
石膏で型を作り、ガラスの粉を型に敷き詰めて高温で焼き上げます。窯出しされた型は、叩き割って中のガラスを取り出すため、型の再利用は出来ず、1点ずつ型から作る必要があるため量産には向いていません。みずあめやの万華鏡やガラス絵たちもこうした作業をしながら制作しているため、同じ絵柄であっても1点1点違う風合いのものに仕上がります。
◆大きさ:145 × 93 × 26 mm
◆重さ:262 g
◆材質:ガラス、半田、グリセリン