みずあめやの万華鏡CUBEシリーズ。
パート・ド・ヴェールというガラス技法で作られた本体は、4面全てに絵柄があしらわれていて、物語のように繋がっています。厳密には立方体ではないのですが、寸胴型でコロンとしていることから "CUBE"と呼んでいます。
2015年に登場した占い師シリーズは、みずあめ妹の作品。これまでも様々な動物で作られてきましたが、カモシカの占い師はとても久しぶりな気がします。確か一番最初の占い師がカモシカでしたので、8年ぶりの原点回帰です。みずあめ姉の萌えポイントは、光る水晶玉にかざされたカモシカの手。いかにも占い師らしい手つきが、細かい指先までよく表現できているなあと感心します。しかもカモシカなのに蹄ではなく、5本指の手。不思議ですよね?くるっ、くるっと他の面に回していくと、ひらひらと舞う蝶々、電球に照らされた椅子、月明かりに浮かぶ木の影が描かれていて、それぞれどんな場面なんだろう?と想像が膨らみます。
先端のチェンバーには、みずあめ姉がせっせと透かし彫りをした真鍮のリングが入っていて、その内側におはじきのような円い曇りガラスと、色のついたガラスビーズが収まっています。黒く細い線模様の合間にぼんやりと色が滲むさまは、クレーの水彩画のような幻想的な雰囲気で、みずあめやの他の万華鏡とは一味違った映像をお楽しみ頂けます。
作品のイメージに合わせて手作りした専用の袋もセットでお届け。地紋の入った紺色の布と、草花が刺繍されたリボンとをはぎ合わせて仕立てられた袋は、万華鏡に負けず劣らず存在感があります。
※こちらの作品は化粧箱に入れてお届け致します。
※映像は変化するものですので写真と全く同じ映像にはなりません。
◆大きさ: 87 × 41 × 41 mm
◆重さ:201 g
◆材質:ガラス、半田、真鍮
◆タイプ:ドライチェンバー型
【パート・ド・ヴェールとは?】
フランス語で「ガラスの練り粉」を意味する古くから伝わるガラスの鋳造技法のひとつ。
石膏で型を作り、ガラスの粉を型に敷き詰めて高温で焼き上げます。窯出しされた型は、叩き割って中のガラスを取り出すため、型の再利用は出来ず、1点ずつ型から作る必要があるため量産には向いていません。みずあめやの万華鏡やガラス絵たちもこうした作業をしながら制作しているため、同じ絵柄であっても1点1点違う風合いのものに仕上がります。