みずあめやの万華鏡CUBEシリーズ。
パート・ド・ヴェールというガラス技法で作られた本体は、4面全てに絵柄があしらわれていて、物語のように繋がっています。厳密には立方体ではないのですが、寸胴型でコロンとしていることから "CUBE"と呼んでいます。
深い紫色の森の中で草を食む羊が一匹。時計回り回すたび、電球が灯るタイル張りの部屋と暗い森が交互に現れます。羊は森からいなくなり、部屋には赤紫のソファが。誰かの夢の中に迷い込んだような、不思議な作品です。
先端のチェンバーには、みずあめ姉がせっせと透かし彫りをした真鍮のリングが入っていて、その内側におはじきのような円い曇りガラスと、くすんだオレンジ、紫、緑、ブルーグレーなど色のついたガラスビーズが収まっています。黒く細い線模様の合間にぼんやりと色が滲むさまは、クレーの水彩画のような幻想的な雰囲気で、みずあめやの他の万華鏡とは一味違った映像をお楽しみ頂けます。
作品のイメージに合わせて手作りした専用の袋もセットでお届け。黒い反復模様が刺繍された白地の布と、グレーの花が刺繍された黒いリボンとをはぎ合わせて仕立てられた袋は、万華鏡に負けず劣らず存在感があります。
※こちらの作品は化粧箱に入れてお届け致します。
※映像は変化するものですので写真と全く同じ映像にはなりません。
◆大きさ: 88 × 42 × 42 mm
◆重さ:208 g
◆材質:ガラス、半田、真鍮
◆タイプ:ドライチェンバー型
【パート・ド・ヴェールとは?】
フランス語で「ガラスの練り粉」を意味する古くから伝わるガラスの鋳造技法のひとつ。
石膏で型を作り、ガラスの粉を型に敷き詰めて高温で焼き上げます。窯出しされた型は、叩き割って中のガラスを取り出すため、型の再利用は出来ず、1点ずつ型から作る必要があるため量産には向いていません。みずあめやの万華鏡やガラス絵たちもこうした作業をしながら制作しているため、同じ絵柄であっても1点1点違う風合いのものに仕上がります。